もくじ
ビッグコミックで連載が始まった「颯汰の国」の最新話となる4話のネタバレを紹介していきます。
2019年3月25日発売された7号に掲載されました。
江戸時代初期。徳川盤石の世に進みゆく時代の影で、改易という憂き目に遭いながらも、敢然と幕府に立ち向かい、同志たちと独立国家ともいえる自由の領地(くに)を勝ち取った男がいた!!
物心ついたときに両親は亡く、寺の和尚に育てられた颯汰は、時が経ち、剣の腕が立つ青年へと成長する。
一緒に育った友たちとともに青春を謳歌していた颯汰の運命は、ある日、領地の改易という事態で一変する。
幕府の大いなる力の前に、颯汰はどう立ち向かうのか…!?
『あずみ』、『おーい!竜馬』の小山ゆう、渾身の歴史スペクタクル活劇!!
颯汰の国【4話】ネタバレ!最新話「姫の願い」
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4話「姫の願い」
突然の改易の報だった。この幕府の命は、変更されることもなければ、中止されることもない。今までにも多くの大名が理不尽な理由で取りつぶされてきた。
幕府は隠密を送り、情報を収集させて、どのような事でも屁理屈をつけて取り潰してきた。大名が大きくなり、幕府に謀反を起こさないように支配しているのだ。
しかも、今回の幕府が命じた改易に対して、藩が素直に従うか。
抵抗する者はいないか。居れば打ち取り、切腹した殿の首を幕府に届ける役が必要で、その役を自ら願い出たのが、近隣大名の中でも特に功名心の強い横山宗長であった。
横山宗長は武装した兵を引き連れ、城に入ってきた。そして遠慮会釈なく横暴に殿に対して言う。城の明け渡しについて、逆らうものがあればわれらが全軍を率いて相手をする。
それと、殿はいつ切腹されるのか。その首を江戸に届ける役目を仰せつかっているので、懸念なく切腹されたい。
実に無礼千万であるが、この横山宗長の態度に家臣は全員が怒りを覚えているが、手出しをするわけにはいかない。
一部の武士たちは、改易に対して不満を持ち、籠城して闘う覚悟をしていたが、この横山宗長が他国での城攻めで余りにも無慈悲で残酷なやり方をしたことを噂で知っており、籠城もあきらめて領地を出て行くものが増えた。颯汰と仲間たちであるが、行く先も簡単には決まらず、鬱々としていた。
そのうち、颯汰は俺たちにも何か役に立てることがあるかもしれないと思い立ち、今から姫に会いに行こうと言い出した。
いきなり約束もなく行っても会わせてくれないかもしれない。
しかし、このままじっとはしていられない。案の定、門番は追い返そうとしたが、何とか言いくるめ姫に会うことが出来た。
琴姫は颯汰達の訪問を喜んだ。横山宗長の無礼な態度に対し、怒りを覚えていたが、颯汰たちの姫を守りたいという思いを本当にうれしく思った。
そして颯汰達との出会いに対し、、今だけでも同じ親友仲間として扱って欲しいと言い、話して笑いたいと言った。
ほんの一時であるが琴姫は改易の悲しさを忘れ、自分の置かれている状況を忘れ、颯汰とその仲間と一緒に涙を流すほど笑い転げ、楽しく時を過ごした。
颯汰の国【4話】ネタバレ!最新話
琴姫は一時であったにせよ、自分の置かれている厳しい環境と、これから生じる恐ろしいことを忘れることが出来た。
まだまだ若い姫と若君である。颯汰とその仲間とたいして年も違わない。
今まで、この平和な領地で苦労を知らず育ってきたが、一転、突然の改易の報に翻弄されることになってしまった。
琴姫の颯汰に対する願いは、親友としての扱い、楽しかったこと、笑いあった事、ふざけ合ったことを聞いて、同じ体験をしたような思いを共有したいと思ったのであった。颯汰はこれからどの様にして琴姫を、いやこの領地を守って行けるのか。頑張れ颯汰!!