もくじ
ビッグコミックで連載中の「颯汰の国」
最新話となる13話のネタバレを紹介していきます。
2019年8月10日発売された16号に掲載されました。
江戸時代初期。徳川盤石の世に進みゆく時代の影で、改易という憂き目に遭いながらも、敢然と幕府に立ち向かい、同志たちと独立国家ともいえる自由の領地(くに)を勝ち取った男がいた!!
物心ついたときに両親は亡く、寺の和尚に育てられた颯汰は、時が経ち、剣の腕が立つ青年へと成長する。
一緒に育った友たちとともに青春を謳歌していた颯汰の運命は、ある日、領地の改易という事態で一変する。
幕府の大いなる力の前に、颯汰はどう立ち向かうのか…!?
『あずみ』、『おーい!竜馬』の小山ゆう、渾身の歴史スペクタクル活劇!!
颯汰の国【13話】ネタバレ!最新話「心通わす夜」
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颯汰の国【12話】こんなお話でした。
和尚が颯太の養子先の両親に、初めて颯太の生い立ちを語った。明るく活発なふえはこの村で育ち、運動神経も抜群に発達した子供であった。
ふえは徳川家康の子供を身ごもって、颯太を産んだが、颯太は徳川幕府に仇をなす子だと言われ、命を奪われるところであった。なんとか逃れ、この寺に逃げてきたふえであったが、刺客が颯太の命を奪いに来て、その刺客と戦ううちに不運にも命を落としてしまった。
颯太はまだ自分の母親のことも、父親のことも知らずに育ってきた。
颯汰の国 13話「心通わす夜」
颯汰たちは代官たちを追放してから、やっと少し落ち着きを取り戻した。これからは、どのようにこの領地を守っていくかを考えなければならない。
間違いなく、徳川幕府はこの反乱を許さず、領地を取り返しに来るだろう。作兵衛は、描いた領内の簡単な略図を見ながら、要点を説明する。
ここが攻撃に向くところ、ここは絶対守り抜くべきところ・・・。
次々に説明していくが、古賀忠隆は作兵衛の説明を聞きながら、明日からは実際にこの要所を自分の目で確かめるように指示する。
まず、颯汰たちがこの代官屋敷に入ってきた山側の道は完全にふさがなければならない。あの道をふさげば、敵兵がこの代官屋敷に来るのは。
どの道から侵入してきても、かなり遠いところからの侵入となる。
ある夜、颯汰が夜回りの役目を果たしているとき、琴姫が屋敷の前に立っていた。少し颯汰と話がしたくて、待っていたのだという。
琴姫の話では、この計画に颯汰を加えるように忠隆に言ったのは姫らしい。間宮道場での活躍を見ていたから推薦したらしい。
今回の計画成功の礼を姫は言ったが、どうもそれだけではないようだ。
颯汰は姫と若を家臣として守りたいと言ったが、姫はそれが少し不満で、寂しそうな顔をした。姫としてではなく、女性として颯汰に見てほしいようだ。
琴姫も颯汰も自分の胸のドキドキを抑えられないくらいに、心を通わせていた。その頃、憎き横山宗長の場内では、逃げてきた代官が宗長に今回の事態を報告していた。
人数は全部で14~15名で、女子を含めればもう少し多い。
その中には間違いなく琴姫がいた。心中したと見せかけ、髪の毛を切ってまでだまそうとしたが、・・・と宗長に報告した。
代官は失態を幕府には知られたくなく、宗長はそれよりも琴姫を何とか手に入れたいのだ。
宗長は即座に、今回反乱を起こした高山家の残党を討ち取る準備をせよ、と部下に命じた。しかし、さすが古賀忠隆である。
敵の動きをいち早く知るために、間諜を二人、宗長の領内に派遣していた。
颯汰の国【13話】ネタバレ!最新話の感想
悪徳代官を追い出した後の、つかの間の平和である。颯汰が、髻を切り落としたのは代官たちが幕府に訴え出るのを遅らせるためである。
武士にとって髻を切られるということは、大変な恥であり、生え揃わなければ、公の場所には出られないのである。しかし、代官は幕府には内緒でという前提で、隣国の横山宗長の領地に逃げ込み、宗長に今回の事件を訴えた。
宗長にとっても、下手をすると今回の失態を幕府から攻められかねない事件であり、しかも、琴姫を手に入れることができる機会かもしれない。たかが14~15名である。宗長には数百の兵隊がいる。