もくじ
ビッグコミックで連載中の「颯汰の国」
最新話となる19話のネタバレを紹介していきます。
2019年11月10日発売された22号に掲載されました。
江戸時代初期。徳川盤石の世に進みゆく時代の影で、改易という憂き目に遭いながらも、敢然と幕府に立ち向かい、同志たちと独立国家ともいえる自由の領地(くに)を勝ち取った男がいた!!
物心ついたときに両親は亡く、寺の和尚に育てられた颯汰は、時が経ち、剣の腕が立つ青年へと成長する。
一緒に育った友たちとともに青春を謳歌していた颯汰の運命は、ある日、領地の改易という事態で一変する。
幕府の大いなる力の前に、颯汰はどう立ち向かうのか…!?
『あずみ』、『おーい!竜馬』の小山ゆう、渾身の歴史スペクタクル活劇!!
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颯汰の国【19話】ネタバレ!最新話「颯汰の作戦」
颯汰の国ネタバレ
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颯汰の国 19話「颯汰の作戦」
つかの間の日常が戻ってきた。琴姫は髪をすかしてもらいながら、もう11年も仕えてくれているきよと話している。
昨日はみんなで遊んだ海岸は本当に楽しかった。
若者は人を戦いで切り殺すということを、体で感じて学んだ。そしてその経験を、海岸のみんなと一緒の遊びで、一時的にせよ忘れることができた。
集会所では、颯汰の父である佐々木氏が、村の子供たちを集めて文字を教えている。しかし、子供たちはじっとしていない。
授業中なのに、暴れて、騒いで、鼻をほじくっている。でも、これが子供たちなのだ。そして、古賀氏のもとには宗長の城下で情報収集をしていた玄吾が戻ってきた。
玄吾の情報によると、明後日には宗長の兵がやってくる。おおよその数は、鉄砲と弓が二十、槍隊が三十、抜刀隊が十~二十で約七十人ほどの数だということだ。
そして、幕府の使者が宗長のもとを訪れ、宗長の裏切りにより、匿われていた代官たちが江戸まで連行されたようだ。
つまり、とうとう颯汰たちの行動を、幕府が知るところとなったということだ。
颯汰たちにとっては、宗長の兵だけでなく、幕府の兵もこれからは襲撃してくると考えなければならないということだ。
いよいよ、初めから想定していた戦いが始まることになる。全員が、その戦いのことに心を奪われ、考え込んでいるときに、颯汰が提案があると言い出した。
戦いのときに、兵を崩すのに最も効果のあるのは、戦いが始まる直前に、指揮する大将を打ち取ってしまうことだと思うと言い出した。
それはその通りだが、果たしてそんなことができる可能性があるのか?大将を討ち取ることが非常に難しいことであり、しかもそのためには、襲撃する場所、時間、人の手配や準備がいる。
颯汰は以前からそれを想定し、準備を進めていた。
敵からは見つかりにくい、街道沿いの木に登り、敵の大将が来た時に飛び降りて、大将を討ち取る。そしてそのあとは、上りの斜面を駆け上って、逃走するというのだ。
決して簡単なことではないが、逃走時の銃弾の備えを含め、颯汰は考えて準備を進めていた。
颯汰の国【19話】ネタバレ!最新話の感想
自らの兵を損傷することなく、颯汰たちを葬るために宗長が送り込んだ牢人達との戦いが終わったところであった。
颯汰たち若者は初めて敵を切り殺したことを、衝撃をもって経験し、やっとその傷も言えるかどうかという時期だった。味方の玄吾の集めた情報によると、明後日にも宗長の兵がここに押し寄せてくるという。
さあ、これからは横山宗長の兵や幕府の兵が次々と波状的に攻撃してくると思われる。特に幕府は、この反乱とも呼べる事態を決して許さないであろう。
颯汰よ、正念場だ。