もくじ

 

ビッグコミックで連載が始まった「颯汰の国」

最新話となる10話のネタバレを紹介していきます。

 

2019年6月25日発売された13号に掲載されました。

江戸時代初期。徳川盤石の世に進みゆく時代の影で、改易という憂き目に遭いながらも、敢然と幕府に立ち向かい、同志たちと独立国家ともいえる自由の領地(くに)を勝ち取った男がいた!!
物心ついたときに両親は亡く、寺の和尚に育てられた颯汰は、時が経ち、剣の腕が立つ青年へと成長する。
一緒に育った友たちとともに青春を謳歌していた颯汰の運命は、ある日、領地の改易という事態で一変する。
幕府の大いなる力の前に、颯汰はどう立ち向かうのか…!?
『あずみ』、『おーい!竜馬』の小山ゆう、渾身の歴史スペクタクル活劇!!


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颯汰の国【10話】ネタバレ!最新話「荒ぶる民」

 

颯汰の国ネタバレ

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颯汰の国 10話「荒ぶる民」

 

 

夜が明けた頃、領民が代官屋敷を訪れた。

 

 

村上は代官が私腹を肥やした5千両の金を領民にすべて返却すると言った。

 

領民は大喜びだが、それだけでは満足できない。

 

 

虐げられ、娘たちをひどい目にあわされた領民は、手に鎌や斧をもって代官たちに迫って行った。

 

 

やらせて下せぇ!!

 

 

やらせてくれぇ!!

 

 

領民たちは自らの手で、代官達に裁きをくわえたいのだ。

 

 

領民たちの気持ちはよくわかる。

 

今までの代官達のひどい仕打ちが、

領民たちの身に沁みついており、このままでは許せるものではない。

 

 

 

しかし、この地から代官達を追い出し、

平和裏にこの地を治めるためには、代官達を殺させるわけにはいかない。

 

 

殺してしまうとそれでなくとも幕府は黙っていないだろう。

 

 

颯汰は突然大声で言った!!

 

よーし!!

 

 

わかった!!

 

みなさんがたが殺したいほど代官を憎んでいる気持はよーくわかった!!

 

 

だが、皆さん方が持っている鎌や鍬は人を殺す道具ではない。

 

 

人を殺すのは、このように刀を持っている武士の役割だ!!と言って颯汰は、スラリと刀を抜いた。

 

 

俺が代官をたたっ斬ります!!

 

ひと思いに代官の首を切り落としてほしいか?

 



 

 

それとも簡単に殺しては腹の虫がおさまらないから、徐々に徐々に苦しめながら殺してほしいか?

 

どうとでも、皆さんのお望み通りにしますぞ!!

 

 

草太は叫び、問う。

 

苦しめながら、やってくれぃ!!

 

 

領民はこたえた。

 

 

よーし、分かった。颯汰は刀を構え代官めがけて刀を繰り出す。

 

代官は倒れながら恐れ震える。

 

覚悟!!

 

 

颯汰の繰り出した刀は、目標を外れ代官のマゲを落とした。

 

 

颯汰は足元がままならない!!

 

おっつとっと!!

 

次の武士もマゲが落ちる。

 

そのうち剣術の先生である近藤先生まで足元がおぼつかない!!

 

おっつとっと!!

 

おっつとっと!!

 

 

そのうち領民が二人が踊っているように見えて笑い出した。

 

おっつとっと!!

 

おっつとっと!!

 

 

とうとう二人で全員のマゲを切り落とした。

 

ガハハハ!!

 

 

あははは!!

 

 

わははは!!

 

 

みんな笑っている!!

 

 

武士にとってマゲを切り落とされると言う事は最大の恥辱である。

 

彼らは髷が生えるまで幕府には訴え出ないだろう。

その間に颯汰達も幕府に対抗する準備も出来る。

 

颯汰の国【10話】ネタバレ!最新話の感想

 

颯汰は機転で領民の怒りを逸らし、危機を乗り越えた。この危機に対するとっさの機転は誰の血だ。12年前、和尚は颯汰の生い立ちを少し語った。

 

颯汰の母親のふえはこの土地で生まれ育った子で、明るくて活発な子であった。ふえは両親が亡くなり親戚に引き取られてこの地を出て行ったが、その親戚はふえを大道芸をさせる親方に売りつけてしまったのだ。

 

そしてさらに7年ほど経ったころ曲芸をさされていたふえを、家康が見初めたらしい。その時家康は73歳であった。颯汰には家康の血が流れているのか?