もくじ
ビッグコミックで連載中の「颯汰の国」
最新話となる18話のネタバレを紹介していきます。
2019年10月25日発売された21号に掲載されました。
江戸時代初期。徳川盤石の世に進みゆく時代の影で、改易という憂き目に遭いながらも、敢然と幕府に立ち向かい、同志たちと独立国家ともいえる自由の領地(くに)を勝ち取った男がいた!!
物心ついたときに両親は亡く、寺の和尚に育てられた颯汰は、時が経ち、剣の腕が立つ青年へと成長する。
一緒に育った友たちとともに青春を謳歌していた颯汰の運命は、ある日、領地の改易という事態で一変する。
幕府の大いなる力の前に、颯汰はどう立ち向かうのか…!?
『あずみ』、『おーい!竜馬』の小山ゆう、渾身の歴史スペクタクル活劇!!
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颯汰の国【18話】ネタバレ!最新話「後悔のない道」
颯汰の国ネタバレ
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颯汰の国 18話「後悔のない道」
刺客として牢人達を送り込んだ、横山宗長の屋敷では、腹心の光吉に宗長が問い詰めていた。
送り込んでから3日たったが、今回の襲撃が成功だったのかどうかさえ分からない。
牢人達は何人が殺され、何人が寝返ったのか?
また、高山家の人間を何人殺すことができたのか?
間者を送り込んで確認したいが、閉鎖された村の中では、よそ者が入り込めばすぐにばれてしまうのは明らかだ。光吉のその返事を聞いた宗長はまたもや怒り狂った。
一方、颯汰たちはつかの間の平和を楽しんでいる。
姫と若を入れてみんなで海岸で波に戯れていた。
なんといっても、まだ子供に毛の生えたような若者たちである。
初めて刀で人を切った経験は忘れられるものではない。しかし、全員がそれは自分たちが選んだ道で、後悔はしていなかった。
今はとにかく、楽しめる時間があればとことん楽しむのが正解だ。波しぶきで濡れてしまっては帰り道が大変なので、砂をかけあって遊んだ。
遊び疲れて、皆で砂浜に寝転んだとき、姫は若者たちに、こんなことに巻き込んでしまって申し訳ないと詫びた。
幕府のごり押しで改易が決まった時、颯汰はじめ4人の仲間が姫を訪ねてきてくれた。
そして、みんなで思い出話に花が咲き、おなかが痛くなるほど笑い転げた。
その時から、姫にとっては家臣というよりも、仲間としての感情が芽生え、今回の計画に誘い込んでしまったのだ。しかし、皆は考えていた。
もしこの計画がなく、両親と一緒に仕官を求めてさまよっていたとしたら、今回戦った牢人達と同じ道をたどっていたかもしれない。
また、姫や若とこれほど親しく話することもできなかったに違いない。
これが颯汰はじめ全員の偽らざる気持ちなのだ。
この、つかの間の休息の時で、仲間のきずなはさらに深まったに違いない。宗長の居城では、幕府の使者が視察を終え、宗長の報告を受けていた。
後でばれるとまずいと考えた宗長は、代官たちとの約束をたがえ、幕府領の出来事を使者に報告した。使者はその報告を聞き、髷を切られた代官たちの姿を見て怒り狂った。
颯汰の国【18話】ネタバレ!最新話の感想
高山家の仲間たちは、つかの間の休息を楽しんでした。牢人達を全員討ち果たし、高山家の仲間たちには一人も犠牲者を出さなかった。
大勝利であった。改易の指示から、毎日ドタバタの連続で、やっと得た休息であった。しかし、その休息も長くは続きそうにない。幕府に知られるまでに時間が稼げるようにと、代官たちの髷を切り落としたが、横山宗長の幕府の使者への報告によって、その計画も短く終わりそうだ。
宗長は幕府領に入りこんでいる高山家の処分を、宗長に任せてくれるようにと、使者に頼んだ。さあ、二次の攻撃が始まりそうだ。