もくじ
ビッグコミックスで連載中の『しょうもない僕らの恋愛論』
最新話16話のネタバレを紹介します。
8月25日発売の第17号に掲載されました。
しょうもない僕らの恋愛論【16話】ネタバレ
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16話「言わなきゃいけないこと」
今日は珍しく、エリと二人だけで飲んでいる。
場所はいつものマスターの店だが、今日はマスターは、客の注文をさばくのに精いっぱいで忙しく、邪魔にはならない。
しかし、なんだか絵里の様子がいつもと違う。
今日は絵里の方から、
話があると言って誘われたのだが、今のところほとんど飲まずに、何か考え事をしている。
声をかけると、グラスを傾けグイッと一杯飲んでから話し始めた。
「あたし…昔から、ずっと……拓郎のこと……好きだったのよ」
えっ!?
いきなりの話で、混乱して頭に入らず聞き返す。
「だから…好きだったのよ…ずっと…」
「これ、本当の気持ちだから」
昔から絵里は茶化してばかりいたから、こんな真剣な話をしたことがなかった。
おまけに拓郎は女性に関して鈍い方だから、全く気付いていなかった。
20年間、こんな話をせずに、
それでも何となく一緒にいて、二人は付き合っていたのだ。
「やっと、言えた・・・」
絵里もそこそこの年だし、ここらでハッキリさせたいらしい。
そして、拓郎の気持ちを聞かせてほしいという。
もし、だめなら今日でスパッとあきらめるという。
その時は、二度と会わないという。
でも、そんな急に…、言われても、どう返事してよいかわからない。
また、絵里が引っ掛けようとしているのではないかと疑ってしまう。
絵里の目は真剣そのものだ。
しばらく何も言わずに黙っていると、絵里は分かったと言ってグラスをテーブルに置き、店を出て行った。
「さよなら、拓郎………」それは困る。
そんな、さよならは…。拓郎は店を出て、絵里を追いかけた。
どうして今更……。そんな急に…。
「こう見えて私…意気地なしなの……」
そういって絵里は、拓郎の胸に顔をうずめた。
気が付くと、拓郎の隣に絵里が寝ていた。
きれいな、かわいい背中が見える。
思わず抱きしめたくなるが、このまま寝させておいてあげよう。
そっとベッドを降りた。
コーヒーを入れていると、絵里がおはようと起きてきた。
コーヒーを勧めると、帰って着替えるので、このまますぐ帰るという。
じゃ、また!と言って別れたが、拓郎も絵里もドギマギしている。
いきなりこんな関係1?ここまで、一気に……??
しょうもない僕らの恋愛論【16話】ネタバレの感想
絵里は日頃感じていた、モヤモヤを一気に吐き出した。自分から拓郎に対する気持ちを打ち明け、拓郎がどのように思っているかを聞いた。
拓郎も決して悪い気はしないが、二人はそんな好き嫌いの関係ではないと思っていた。お互い、二人で何も話さずに一日中いても違和感を感じないような存在だった。
恋人というよりも、親友と思っていたのだ。いつもの絵里と違う姿を見て、そして涙を流す絵里を見て、拓郎は抱きしめた。そして、目を覚ました時は拓郎の部屋のベッドの中だった。
突然、一気にこんな関係になってしまったが、二人はうまくいくのだろうか?達郎には絵里が間違いなく、お似合いだが・・・。