もくじ
週刊少年サンデーで連載中の「第九の波濤」
2019年10月16日に発売された46号に掲載された
最新話109話を読んだので感想や内容の
ネタバレを紹介していきます。
作者:草場道輝
SNS依存症気味の都会っ子だった海老原湊は、長崎の女の子・凪子に一目惚れしたのがきっかけで長崎大学水産学部に入学。一学期にはカッター船の操船訓練や、救命訓練、ロープワーク…洋上で必要な技術・体術を徹底的に仕込まれる。養殖業者のもとで夏休みのバイトをこなし、秋の学祭を迎えるころには、もやしっ子だった湊に少しずつたくましさも見えてきて…!?
長崎の海風が、やさしく厳しくイマドキ男子を変えていく。海洋浪漫キャンパスデイズ!
第九の波濤【109話】最新話のネタバレ!
【109話】日常の中に、アイツだけが
海老原と潜木はGW中の同じ日に誕生日を迎えて、互いの夢を語り合いました。
大学の授業再開までのひと時、近所の海で釣りをしていた潜木は、溺死しかけた女の子を海に潜って救助しました。
しかしながら、その眼前に通りすがりの漁船と衝突となり病院に緊急搬送されてしまいます。
GWも終わり平穏、退屈な、いつも変わらない生活が戻ってきましたが、大学で授業を受ける生徒たちに潜木の姿はありませんでした。
クラスメイトに様子を聞かれてもカゼらしいと答える海老原は、前期試験も近いのにとブツブツ言いながら授業のノートを届けくるとその場を後にします。
その様子をどこか不審に思う川口。
実は潜木は病院の集中治療室にいると、潜木の姉からラインで連絡を受けていたのです。
海老原は急いで病院に駆けつた時には、家族以外とは面会謝絶だと断わられました。
潜木の姉から容態を聞くと、漁船に巻き込まれた際に大量に水を飲み、その一部が入り、脳への酸素が十分に送られていないとのことです。
そして病院までに搬送された時間を考えるとダメージは深刻らしく、医者からはある宣告を受けました。
「もしもの時は覚悟してください」
あれだけ海に好かれた奴に限ってそんなことない、アイツならば大丈夫だと、受け入れ難い海老原。
それでも今日ぐらいは目を覚ましているかなと、今日も病院に足を運びながら、夏のクルージング計画について語り合うつもりです。
風力発電が熱い台湾にヨットで行こう。
病室の廊下歩いていくと、ソファに座る潜木の姉を見つけました。
憔悴しきった表情ですが「やっと会えるからね」と入室を許可されます。
中に入るとベッドに横たわる潜木の側には父親がいました。
よく見ると潜木の顔には白い布が。
海老原が来たと声をかけますが反応がありません。
永眠した友達の表情は静かなものでした。
あまりの衝突過ぎる出来事に目の焦点が合わない海老原。
肩を震わせながら思わず絶叫します。
「ふざけんなよ!!」
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第九の波濤【109話】最新話のネタバレ!
人助けをしてのもらい事故という、誰も浮かばれない潜木のバッドエンド。 休載後の再開として、これから海老原と潜木がバディを組んで様々な海洋施設を紹介しながら全国を周る展開を期待していただけに、あまりの斜め予想外過ぎる展開でした。
海老原でなくても「ふざけんなよ!」という感じです。 主要キャラクターをいきなり葬るという「タッチ」以来の悪しき伝統?を発揮したサンデー編集部。
この流れを海老原の成長物語として名作に昇華できるか、それとも凡作百作の一つとして埋もれてしまうのか、作り手側の手腕が問われるところです。