もくじ
週間少年マガジンで連載中の「線は、僕を描く」
最新話となる2話のネタバレと感想を書きました。
2019年6月26日発売の30号に掲載されてた内容となります。
線は、僕を描く【2話】最新話のネタバレ!
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2話「出会いと、ささやかな予感」
「ありがとうございます。迎えに来ていただいて」
霜介は再び篠田湖山の元を訪れていました。
車で迎えをしてもらった湖山の弟子の西濱にお礼を言い、家へと入る霜介。
霜介は前回の筆の感触を思い出しながら、緊張しています。
「お…お邪魔します」
扉を開けると目の前には綺麗な女性の姿が。
驚きながら挨拶を交わす霜介に女性は尋ねます。
「もしかして青山霜介くん?」はい、お答える霜介に女性は湖山の居場所を告げます。
「おじいちゃんなら奥よ」
「孫の千瑛だよ」湖山は霜介に女性のことを説明しました。
「どこかで会ったことがある気がしないかい?」
そう尋ねられた霜介は少し考え…。
「薔薇の絵…ですか?」
霜介の答えた通り、展示会で見た薔薇の絵の作者が千瑛だったのです。
「絵を見て人が分かる…良い目だね」
湖山はその回答を聞いて感心した様子。
そして、水墨の稽古に入ります。
「今日は基本から、墨をする」
霜介は墨のすり方を丁寧に説明され、実際に試みてみます。
「できました」
「うんどれどれ…もう一回」
再び墨をする霜介は、その後何度もやり直しを命じられます。
「これ何回めだ…?」
ふと湖山を見ると、眠ってしまっています。
春の暖かさに仕方がないと外の鳥や景色を見ながら墨をすり続ける霜介。
「できた?」
霜介が外を眺めながらすっていると、湖山が目を覚まし尋ねました。
「今すごくぼーっとしてて…それはっ」
慌てる霜介。
「うん…良い墨になった」
墨は自然な力でするものだと湖山は言います。
心を自然に、自分の心とばかり向き合わないで自然を感じてそれらと一緒に絵を描く…
それが水墨なのだ。
霜介が帰ろうとすると、
部屋で水墨画を描く千瑛の姿がありました。
その絵は湖山とは違う斬るのうな筆使い。
「あ」
千瑛と目が合った霜介は思わず声を出します。
「今日は何を教わったの?」
千瑛は尋ねました。
「墨のすり方と力の抜き方と…あとは正直よく分かりません」
その言葉を聞いて千瑛は霜介を睨みます。
「よく分からない?」
そこに霜介の忘れ物を届けに湖山が現れます。
「おじいちゃん、やっぱり私気に入らないわ」
千瑛は湖山に霜介のことを気に入らないと言ったのです。
「私はね、彼は湖山賞をも獲ると思ってる」
その言葉を聞きさらに声を荒げる千瑛。
「私がこの素人に負けるっていうの!?」
その騒ぎを聞きつけた西濱の登場で場の雰囲気は変わります。
「送ってあげなさい」湖山は西濱ではなく、千瑛に霜介を送るように告げます。
車内で、千瑛は湖山賞のことを教えてくれました。
それは水墨画の最大タイトルの1つ。
千瑛は獲得に挑んだものの今年もダメでした。
霜介が見た薔薇の作品です。
その作品には何かが足りないという千瑛。
「足りないんじゃなくてありすぎるんじゃないでしょうか」
霜介はつい本音を出してしまいます。
霜介の家に着き、千瑛は部屋まで荷物を運んでくれました。
霜介の部屋は机しかなく、2人は机を挟んで話をします。
「さっきは感情的になって申し訳なかったわ…」
千瑛が腹を立てていたのは自分の未熟さだと霜介に謝ります。
「だけどこれだけは言っておくわ…あなたは私には勝てない」
千瑛は幼い頃から水墨画を学んできました。
素人には負けないと霜介に宣言したのです。
それでも描くのかと千瑛は尋ねます。
「何のために?」霜介は答えました。
「僕は水墨画が好きになると思います」
家に帰った千瑛は、絵を描きながら呟きました。
「冗談じゃないのね…おじいちゃん」
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線は、僕を描く【2話】最新話のネタバレ感想
霜介に絵を教える湖山のふんわりとした様子や実は的確なアドバイス、そして、時折見せる威厳のある姿に引き込まれます。
そんな湖山とは真逆の表情を見せる孫の千瑛も味のあるキャラクターです。実は主人公が一番インパクトがないのに面白いというのがこの漫画の凄いところです。要所要所に才能の片鱗を見せる霜介ですが、影が薄く描かれています。
その中でも、湖山だけでなく、千瑛にも何かを感じさせているのでしょう。これからどうなって行くのか楽しみです。