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漫画雑誌のビッグコミックオリジナルで連載中の善人長屋【第16話】のネタバレを紹介します。
16話は、2019年2月5日発売のビッグコミックオリジナルに掲載されました。
善人長屋【16話】ネタバレ!最新話の漫画
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16話 「源平ボタルその弐」
源平が面倒を見てきた女の大事な娘であるお恵、そのお恵に付いていた仲の良い女中のお牧が話し出した。ゲンペさん来るのが遅すぎます。
せめて内儀さんが生きているうちに来ていたら、内儀さんは死なずに済んだかもしれない。内儀さんは心中なんかではありません。大内儀さんと旦那さんに殺されたんです。
心中騒ぎの有った5日前、庭を横切る黒い影を見ました。その先には離れがあって、大内儀が一人で寝起きしているのです。
怪しげな人影のことを、大内儀に伝えておこうと、離れに向かったのですがそこで恐ろしい話を聞いてしまいました。
大内儀と旦那様が横手と言う侍に、人を殺してほしいと頼んでいたのです。手付の金も渡し、殺すための短刀も渡していました。
私はその時はただ恐ろしく、布団に潜り込んで震えていることしか出来ませんでした。
もちろん誰にも相談することもできません。何日か過ぎて、その日は珍しく旦那さんと内儀さんが浅草へお出かけになりました。
ところが戻ってきたのは旦那さんだけで、内儀さんとはぐれたと言って、大騒ぎになりました。その翌日に和泉橋のたもとで二つの亡骸が発見されました。
その時に大内儀と旦那さんが誰を殺そうとしていたのかが分かったのです。
内儀と旦那さんは義理の親子で、結婚する前から二人は出来ていたのです。実は内儀さんが嫁入りの前から心中の段取りは出来ていたのです。
源平はそれを聞いてはらわたが煮えくり返った。
そして、長屋のみんなに相談し、儀右衛門に詫びた。足を洗ったつもりだったが、もう一仕事させてほしいと。長屋の仲間は事情を聴いて快く、協力をしてくれた。
日取りは川開きの晩、それまでに作業場で準備を進めた。
狙った家だけを消すという神業が源平さんの裏の仕事だ。
火薬・油・海苔・漆喰―――。きめ細かい作業が続く。
そして川開きの夜、目に見えない煙が立ち、そのうち梁と梁に仕掛けられた爆薬が破裂する。家がガラガラと跡形もなく崩れていく。
そして火は屋根の重みで消えたが、名残の火の粉が蛍のように見える。これが源平さんの蛍、源平蛍だ!!次の日、源平さんはお恵さんの位牌をもって美濃へと帰って行った。
善人長屋【最新話】漫画のネタバレ!感想
折角良い話だと喜んだ杉屋への嫁入りの話は、大きな裏があった。初めから世間の目を欺くための結婚で、お恵さんは決して幸せな日々ではなかったろう。
唯一女中のお牧さんといるときが楽しい時間だったのだろう。極悪人の大内儀と旦那は源平さんの神業で恨みを晴らした。
源平さんの一世一代の、しかも最後の大仕事だ。
もう源平蛍は見ることが出来ないが、お恵さんも天国で、恨みを晴らせたことを喜んでいるだろう。これからは美濃で、初めて顔を合わす源平さんと一緒に暮らすと良い。